米国の外国人移民問題とメキシコ株

超低金利時代が継続する中にあって、ブラジル・レアル、トルコ・リラ、メキシコ・ペソなどの新興国の通貨や株式・債券などに注目が集まっています。
それは、先進国の金利が超低金利あるいはマイナス金利となっているのに対し、これら新興国の金利が高くなっているからだと言えます。
しかし、ブラジルの場合には昨年ブラジル・レアルが暴落してしまいましたし、トルコの場合には中東地域に近いことから地政学的なリスクがつきまとっています。

そうしますと、メキシコへの投資は有望なのではないかと思えていたのですが、今年は大統領候補による外国人移民に対する暴言によって、メキシコ・ペソが大幅に下落することになってしまいました。
メキシコから米国へ入ってくる不法移民を防止する為に、メキシコと米国との国境に大きな壁を築くという大統領候補の発言によって、メキシコ・ペソは今年暴落することになってしまったのです。
ですから、ブラジル・レアル、トルコ・リラ、メキシコ・ペソなどの新興国に投資をするということには、大きなリスクが伴っていると言えます。

また、日本人がこれらの新興国に投資をする場合には、更なるリスクがあるとも考えられます。
これらの新興国通貨が下落しているということは、通常は基軸通貨である米ドルに対して下落しているという意味になるわけです。
しかし、日本人がこれらの新興国に投資をする場合には、円に対してこれら新興国の通貨の価値がどうなっているのかということが問題になってくるわけです。
今年は米ドルに対して円が高くなってきているわけですから、これら新興国の通貨の価値は、米ドルに対してよりも円に対して更に安くなってしまっている訳なのです。